鉄二の日記

父、正常圧水頭症と診断される【鉄二の日記その2】

2012年秋に倒れた父・鉄二。

「暴漢に襲われて気を失った!」

と大パニックになって倒れた時のその状況を朗々と語り上げていました。(当日は遠方にいたので、私は電話で話しました)

それから父・鉄二は即日MRIなどをとり外傷による怪我の可能性や、脳梗塞などの可能性などをMRIを撮るなどして徹底的に調べられました。

診断結果は・・・

正常圧水頭症の可能性を指摘される

郊外に仕事部屋を借り上げ、週の大半をそこで過ごしていた鉄二。

都内へ出て診察を受けるようにもリスクが低いとのことで、仕事先にある病院にかかることになりました。

町医者さんのようなサイズではないものの、都会にある大病院のようなサイズではない郊外都市にある脳神経外科病院でした。

先生も非常に優しく、そして真剣な眼差しで相対してくれるお医者さんでした。そこには感謝。

MRIなどによる精密検査を終え、家族への説明が行われます。その時に言われた診断が…

「正常圧水頭症の可能性」

でした。

家族一同、初めて聞く病名でした。あなたはご存知でしょうか?

厚生労働省の資料に「突発性正常圧水頭症」についての記述があったので引用しておきます。

くも膜下出血、髄膜炎などの先行疾患がなく、歩行障害を主体として認知障害、排尿障害をきたす、脳脊髄液吸収障害に起因した病態である。
高齢者に多くみられ、緩徐に進行する。適切なシャント術によって症状の改善を得る可能性がある症候群である。

確かに、父が「倒れた」この時の状況にあてはまる診断だったと思います。

・脳梗塞やくも膜下出血などではない(MRIで診断済み)
・殴られたことなどによる外傷はなし(酒も入り、おそらく転倒したと思われる)
・歩行が困難で転んだと推測される(本人は「暴漢に襲われた」と当初は説明)
・財布が見つからない、とパニックになってた(すぐ目の前にあった、認知機能の衰え…(⁉))

以上の条件から、導き出されたのが正常圧水頭症でした。

初めて聞いたその診断結果と病名を母が繰り返すように唱えていたのを思い出します。

正常圧水頭症の手術も検討

正常圧水頭症は「治療により治せる病気」と言うことを聞いて、家族一同は希望的観測をしていました。

ケースバイケースと選択によるようですが、手術による改善も見られるということで、手術に関しても覚悟をしていました。

ただ、その時は、「薬で様子を見る」という判断となりました。

薬と言っても劇的な改善をみせる特効薬があるわけではないので「コエンザイムQ10」を処方されました。

金太郎
ん?それって街のドラッグストアで売ってるやつだよね?マツキヨとか…

というギモンを抱いてはいましたが、お医者さんの前ではなぜか急にシャキッとして繕うのが上手な鉄二ですから、そう判断されたのかもしれません。

かなりの内弁慶、外面は滅茶苦茶良い父なのです。まぁ、男なんてそんなもんでしょうかね。

「海馬の萎縮」

正常圧水頭症。担当の先生はもしかしたら希望を持たせてくれるために、この診断をしてくれたのではないかと今となっては思っています。

今でも、そしてその時も言われて気になっていた一言がありました。先生はMRI画像を眺めてながら…

「うーん。海馬の萎縮がちょっと気になるんですね…」

と。

海馬

高校でも習ったことがありますよね。久しぶりに聞いた「海馬」、そして「萎縮」についてはその後、何度となく聞くワードとなります。

 

この時点での診断は、父と家族の病院巡りの旅の序章に過ぎませんでした。

 

2012年。父・65歳の秋でした。

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